映画

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK -逃走犯となったリーチャーと現れた娘-

概要

ジャック・リーチャーの元同僚であるターナー少佐が逮捕される。彼女の無罪を信じるリーチャーは、彼女を救う手を考えるが、同時に、自分も隠し子による親権訴訟を起こされていると知る。

ターナーの部下から、彼女がある事件を捜査していたことを教えてもらうリーチャー。どうやら軍の犯罪を調査したことでターナーは口封じで逮捕されてしまったようだと知る。

リーチャーはターナーを脱走させ、そこから2人は独自の捜査を始める。

みんなのレビューまとめ

高評価

  • アクションサスペンスに加え、疑似家族のドラマも並行して描かれていて見応えがある
  • 主人公ジャックに加え、ヒロインとなるターナーもかっこいい女性で魅力的
  • 王道の勧善懲悪ストーリーで、無駄なロマンスもなく、スッキリ見易い

低評価

  • 娘がドラマ的にもストーリー的にも蛇足で、魅力的に描けていない
  • 人間味に重点を置いたことで、前作よりも主人公の魅力が不明快
  • 先が読めるストーリーで、単調に感じる

ナニミルレビュー

オススメ度:C

こんな気分の時オススメ:カッコイイ登場人物たちのアクション映画が観たい時。サスペンスフルなロードムービーが観たい時。

リーチャーが女性少佐とタッグを組む

元軍人の流れ者ジャック・リーチャーが活躍する『アウトロー』の続編。

鋭い洞察力、常人離れした強さ、端々に垣間見せる人間臭さが魅力のジャック・リーチャー。前作では、どこからともなく現れ、淡々と、時には無茶しながら事件を解決する一匹狼の凄腕っぷりが存分に発揮されていた。

今作では、武器密売組織にはめられ罪を着せられた元同僚ターナー少佐とタッグを組み事件を捜査する。

このターナー少佐の逞しさが印象に残るポイント。序盤、リーチャーとターナーが並んでダッシュしているシーンがやたらと多い。

そしてターナーもリーチャー並みの凄腕。まだ出会って間もない2人だが、お互いの考えていることをすばやく理解し、スムーズに行動していく様が痛快だ。

また、高い地位まで上り詰めた女性として、強い自尊心を持っているのもターナーの魅力。

リーチャーが「俺は子守は苦手だ」と言い出すと、「なんで私が得意だと思ってんの?」とキレる。

男社会の軍の中で、女性であるというだけで生じる不当な先入観に対する怒りを爆発させる。

一匹狼のリーチャー。男社会の中で孤高の少佐ターナー。

今作では、この2人が軍警察に追われる逃走犯チームとして事件の解決に挑む。

コミカルな会話

前作では、静かで落ち着いたトーンの中にある、リーチャーのコミカルな発言が入ることで、独特で小気味良い雰囲気を醸し出していた。

今作でもコミカルさは健在で、会話の端々でリーチャー含め、他のキャラクターの悪戯っぽい発言が時々入る。

逃走中のパトカーの車内で、本部から各車両にリーチャーとターナーの情報が無線で説明されるシーンで、ターナーの年齢を聞いたリーチャーが「へえ」と言ってターナーに睨まれるシーンが合ったり、取り調べを受けるリーチャーが「黙秘権のことは理解した」と何度も繰り返すシーンがあったりして、リーチャーっぽい笑いがちゃんと組み込まれている。

ただ、全体的に前作とは映画の空気感が違うから、前回のような雰囲気を期待すると少し違和感があるかもしれない。

前作は、ミステリアスなリーチャーが真面目な雰囲気でやや無神経な発言をするところが、妙に間が抜けた感じで面白かった。今作のリーチャーは前作ほどミステリアスな雰囲気がないので、あの小気味よさが出せているかというと、そこれは評価が分かれるところだろう。

とはいえ、今作の雰囲気の中でも、前作のコミカルさを踏襲している点は、『アウトロー』ファンにとっても嬉しいことだ。

親子

今作は、前回のドライで淡々とした雰囲気に比べると、かなりウェットでドラマが多めの比重になっている。

というのも、リーチャーの娘を称する少女サマンサがキーパーソンとして登場するからだ。

敵は人質にするためサマンサを追いかけ、リーチャーは彼女を保護し、事件捜査の間、一緒に過ごすことになる。

前作では超然としていたリーチャーを、今作ではあまり観ることができない。

その原因は、捜査過程がやや行き当たりばったりであったり、前作に比べて格闘で苦戦するシーンが多いこともあるが、大きくはサマンサのことについて葛藤している場面が多いからだろう。

サマンサを保護したあと、リーチャー、ターナー、サマンサの奇妙な仮家族が形成される。

ここでのリーチャーの葛藤が、事件捜査のメインストーリーの裏で流れるサブストーリーになっている。

なかなか素直に接することのできないリーチャーと、リーチャーを警戒しつつも父親がいてくれたらと考えるサマンサ。

流れ者として、余計な荷物を持たずに生きているリーチャーに訪れた家族の可能性。

ここでのリーチャーの葛藤も見ドコロのひとつになっている。

全体的に、前作とは違うバランスの映画になっているので、前作のあの感じを期待しながら観ないほうがいいかもしれない。

ただ、ホテルで同室になってもリーチャーがパートナーと寝ないところや、コミカルな会話が端々に挟まれるところなど、これぞジャック・リーチャーというところも随所に見られる。

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