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ナニミル

映画

ゾンビーバー -「ゾンビにビーバーをブレンドしたら」のワンアイデア、77分のコント-

  • 監督:ジョーダン・ルービン
  • 公開年:2014年
  • 時間:77分
  • 製作国:アメリカ

作品タグ▼

インフォメーション

2010年代約80分コメディスプラッタースリラー

モチーフ

モンスター生還

テーマ

メンバーシップ信頼犠牲

トーン

エキサイティングコミカルコミック調スリリングセクシードタバタ残酷皮肉っぽい

気分

愉快痛快

注意

かなりグロテスクブラックユーモア人体破壊暴力流血濃い下ネタ濃い性的なシーン露出の高いシーンあり

キャラクター

カップル助っ人友人若者ケンカ三角関係不仲性愛秘密裏切り

シチュエーション

命の危機情事仲間の死取り残された立てこもり

環境・時間

北米家海・湖・川田舎閉鎖空間休日学生時代1日

その他

ウィルスクリーチャーゾンビメタモルフォーゼ別荘

概要

女子大生3人が女だけの休日を過ごそうと湖畔のロッジへ。そこにはビーバーの巣があり、巣には謎の液体がかかっていた。

夜になり、3人の彼氏が突然やってくる。女だけの休日に割り込んできた彼氏たちを怒るものの、結局合流することに。

6人で過ごしていると、風呂場に隠れた凶暴化したビーバーに襲われるが、なんとか倒してことなきを得る。

翌日、湖で遊んでいると、凶暴化したビーバーに取り囲まれ、1人は足を切断されてしまう。なんとかロッジに逃げ込むが、ビーバーたちは電話線を食いちぎり、壁や床の木材を食い破りながら迫ってくる。

見る前ポイント

ホラーやスリラーではなく、バカバカしさを突き詰めたコメディ映画。スプラッターやエロはあるが少なめ。三角関係による恋愛ドラマが描かれる。皮肉っぽいエンディング。

レビューの印象

高評価

  • バカバカしさに振り切っている
  • ゾンビにビーバーを足すアイデアが新鮮
  • B級ホラーコメディ映画の王道を踏襲した安定した面白さがある

低評価

  • ゾンビーバーが攻めてくる展開が単調
  • ビーバー以外はほぼテンプレで、ストーリーとして陳腐で面白くない
  • B級にしても全体的にゆるすぎて乗れなかった

ナニミルレビュー

「ゾンビにビーバーを足したら面白いんじゃないか」というアイデアは良い。

単なる出オチかと思いきや、ビーバーならではの、「木を食い破ってくる」という特性を活かした、他のゾンビ物とは違う切迫感もあった。

扉や窓を押し切られるというのは他のゾンビ物でもあるけど、壁や床が基本的に防御壁たり得ないというのは、スリリングさにつながっていた。

家の壁や床がどんどん削られたり、木を倒されたり、さらにゾンビーバーから感染した人間はビーバーっぽくゾンビ化したり、新しさはちゃんとあった。

ビーバーのチープな造形や、尻尾をバシバシする動作のキャラ感もキャッチー。

『ゾンビーバー』というタイトルから期待するものは見せてくれたな、という気持ちはしっかりと得られた。

しかし一方で、それ以外の部分、恐怖描写や人間ドラマ、各キャラクターの個性や関係性などは、特に真新しさや際立った表現があるとは感じなかった。

楽しい映画だが、「B級なのにここがめっちゃすごい!」という際立った印象はなくて、順当に「B級映画だな」という感想。

また、77分の映画であるにも関わらず、わりと長く感じた。

まず、ゾンビーバー登場までが長い。正直、ほぼ全てテンプレなので、何が起きるのかはだいたい想像ができる。

にも関わらず、その想像できることが起こるまでが長い。30分くらいは、大学生たちの人間ドラマ(+お色気)で引っ張っている。

どういうドラマかといえば、彼氏に浮気されたという話と、そこから派生する三角関係、また微妙にギクシャクした女3人の友情。

演出は上手くて、なんとなく彼女の気持ちが冷めている感じとか、それに気づいているが何も言えない彼氏の感じとか、勢いで浮気してしまった2人と、それに感づく感じ。苛立ち紛れにバラす感じ。

ドラマとして悪くないし、この長さの映画、かつ、あくまでバカバカしいゾンビーバーを見せることを主とした映画としては十分すぎる内容のはずだ。

にも関わらず、この大学生たちのやりとりが非常に退屈に感じてしまった。

単にぼくの感性の問題である可能性が高い。あんまり興味を持てる登場人物たちではなかった。

興味のない人々が、痴話喧嘩していても、どうでもいいなと思ってしまう。そんなことどうでも良いから、早くゾンビーバーを出せ、と思ってしまう。

なぜ興味を持てなかったのだろうか。

恐らく、主人公である女子大生たちの問題にいまいちピンと来なかったからかも知れない。

あと、どのキャラクターも好感度があまり高くなく、わりとどうでもいい人物に見えてしまった。

主要人物のうちで最初に泣きながら登場するジェン。基本的にこの流れであれば彼女に共感しながらストーリーを追うことになる。

だが、男子たちが登場し、話はどんどん拡散していく。

例えば、彼女に浮気され、それに勘づくトミーの方が、葛藤の大きいキャラクターになるし、彼はヒロイックに行動したりするが、わりとすぐストーリーから退場する。

と思えば、突然ジェンとメアリーの謎のベッドシーンがあったりして、とにかく人間関係はバラバラに展開していき、分かりやすい葛藤や対立やそれを乗り越える成長がない。

ないならないで、もっとスッキリした話でよかったのになぁ、と思ってしまった。

序盤、いろいろドラマが仕掛けられて、それで妙に間延びしたわりには、それについてはそこまで掘り下げられず、ゾンビーバーフィーバーになっていく。

それでちょっと、長く感じてしまった。

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投稿日:2021-02-13
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