映画

ピラニア リターンズ -小ネタ、パロディ、バカバカしい-

概要

オープンを控え準備を急ぐプールテーマパーク「ビッグ・ウェット」とオーナーであるチェット。共同経営者である女子大生マディは、女性の裸を売りにしたパークの方針に反対するが、主導権を握るチェットに意見を聞き入れてもらえない。

そんな中、プールの設備を接続してその水を利用している湖で、マディと友人が謎の魚に襲われる。マディは生物学者カール博士に魚を見てもらい、それが殺人ピラニアであることをつきとめる。

プールの危険性をチェットに話すマディだが、聞き入れてもらえず、プールは予定通りオープンし、家族連れやセレブなど、多くの人がオープン当日のプールへやってくる。

みんなのレビュー

高評価

  • パロディや小ネタが多く、コメディ作品として楽しい
  • エロ、スプラッターが期待に答えるでき
  • くだらなすぎて笑える

低評価

  • 元ネタが分かれなければ楽しめないギャグが多い
  • シリアスなホラー要素がなくなり残念
  • 前作とあまり繋がりがなく、続編としてイマイチ

ナニミルレビュー

ポジティブ

前作の殺人ピラニアのアイデアを活かしながら、より明快にコメディに振り切った印象。馬鹿らしいアイデアなのだから、とことん馬鹿らしくしてやろうという思い切りが気持ちいい。

グロテスクな描写は前作よりマイルド。正義の主人公と強欲な経営者・悪徳警官というわかりやすい構図。主人公に長年片思いしている冴えない男の活躍。前作と比べても、全体的にポップで見やすいストーリーになっている。

前半こそ定型的ながらある程度は真面目(B級として)なドラマやサスペンスを展開するが、プールオープン後は完全にギャグに振り切り、「観客のツッコミ待ち」状態となっていく。

例えば、前作でピラニアと戦い足を失った警官が登場。前作では100%殉職した人物として描かれていたので、ここで登場すること自体がギャグになっている。そのうえで、義足の代わりに足に銃をはめてピラニアと戦うという『プラネット・テラー』展開が何の説明もなく挟まれ、そしてそのシーン以降はそれほど活躍しない。

こういった感じで、それほどメインストーリーと絡むこともなく、単にギャグとして描かれるシーンも多くなる。

そしてプールという場の性質上、プールサイドに上がれば本当は恐怖シーンは終わるはずなのに、なぜか長い間プールの中に人がいて助けを求めている。それに対して「プールから上がれば安全だ」というライフガードのセルフツッコミ台詞もある。

前作は、古代ピラニア襲撃という馬鹿げた事件を描きながら、そこにエセ科学で理由付けをしたり、家族や恋人の命を守りたいというドラマがあったり、ラストまである程度のシリアスさをキープしていた。

本作でも、前半では葛藤を抱えるマディを軸に、ある程度のシリアスさを保っている。だがクライマックスでは、「もはやそんな真面目さは不要だろう」という思い切りがあって、この馬鹿げたアイデアをとことんまで馬鹿らしく展開していこうという気持ちよさがある。

映画ラストでは、ピラニアがまさかの進化を遂げ、まったく悪趣味に犠牲者が増える。

「そんな馬鹿な!」という驚きがありつつ、古代ピラニア襲撃自体が「そんな馬鹿な」アイデアなのに、何を今更・・・、という皮肉たっぷりなユーモアが感じられる。

ネガティブ

もはやストーリーを真面目に描く気はないので、そういう面白さはほぼない。

主要キャラクターの性格がシンプルかつ明確であるのは、好感度が高まりにくかった前作のキャラクターたちより良い。

が、やはり主人公マディの行動にも無理があったり(夜に湖に潜るとか)、もはや、ハラハラシーンを描きたいだけであることを隠す気もないストーリーなのは、つまらなさを感じた。

また、前作では内容のおふざけっぷりとは裏腹のグロテスクな描写に衝撃があったが、本作の描写は前作より明らかにトーンダウンしており、特に驚きがないものになっている。そのぶん見やすいが、特に特筆しない部分がない。

まとめ

実質70分で終わるB級スプラッターコメディ映画として悪くない。特に強くオススメはしないが、前作が面白ければ、それなりに楽しめるはず。

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