概要
前作で結ばれたそれぞれのカップル(ジミーとジル、オズとシンシア)は幸せに暮らしていた。
同じ頃、ジミーに恨みを持つマフィアのボス、ラズロが刑務所から出所。ラズロはジミーへの恨みを晴らすべく、ジミーの元妻であるシンシアを誘拐する。オズはジミーらに助けを求めるが、それによってジミーの居場所が突き止められてしまう。
マフィアから逃げつつシンシアを助ける方法を考える3人。しかし、逃亡生活中にジミーとジルのお互いへの不満が噴出し、2人は仲違い。オズとジミーはなんとかシンシアを助ける計画を練るが、オズの身近にラズロのスパイがおり、オズらもラズロに捕まってしまう。
レビューの印象
高評価
- 前作より、ドタバタ感が増していて楽しめた
- 前作とは違う登場人物たちの側面が見られる
- 二転三転するストーリーが面白い
低評価
- 登場人物たちの心情に説得力がなく、共感できない
- ジミーのキャラが変わりすぎで残念
- ストーリーが全体的にゆるゆるで緊張感がない
ナニミルレビュー
オススメ度:B
こんな気分の時オススメ:軽めのブラックドタバタコメディが観たい時。意外な展開があるストーリーを観たい時。コミカルな殺し屋が見たい時。
1作目のその後
上手い脚本と魅力的なキャラクターで痛快なコメディ映画になっていた『隣のヒットマン』の続編。
そのキャラクターたちのその後を見られるのが、まず第一の見ドコロだ。
前作のラストで結ばれた2組のカップル。冒頭では、彼らの結婚生活が面白おかしく描かれている。
殺し屋を引退したジミーは、奇妙な格好をしたハウスハズバンドへ。オズは成功した歯科医になっているが、前作の一件からセキュリティオタクになっている。
それぞれ平和に暮らす4人だが、あるマフィアのボスが出所したことから、この日常が崩れ始める。
シンシアがそのボスに誘拐され、オズはジミーの元へ助けを求める。
前作の、余裕たっぷりで温かみのあるジミーと違って、今回はやたらとオズに厳しい。
それもそのはず。前作で結ばれたジルと結婚生活に問題を抱えていて、苦悩に満ちたジミーの新たな側面を見ることができる。
しかし、ラストはしっかり事件を解決してくれる。余裕たっぷりなジミーもまだまだ健在だ。
恋の話から夫婦の話へ
1作目は、本筋の殺し屋の策略の中で巻き起こるドタバタの面白さもさることながら、オズとシンシアの間のピュアな恋心も大きな見ドコロだった。
主要キャラクター4人が結婚したこともあって、今作では夫婦の話が恋の話と入れ替わっている。
特に、ハウスハズバンドとして穏やかに生活するジミーに、昔の魅力を感じられなくなっているジル。男としての自信を失いかけてバーでメソメソ泣いているジミー。この2人の結婚生活の危機が今回はメインになっている。
この恋愛模様が事件の展開と密接に関わっていく展開は前回と同様。誘拐事件と2人のお互いに対する感情が交錯しながら進んでいくことで、ストーリーとして面白みが加わっている。
ずっと殺しの仕事を断ってきたのに、前妻の誘拐で即現場復帰するジミー。そのことに憤るジル。
前作がオズのピュアな恋心だとすれば、今回はジルのヤキモチがストーリーのキーになっている。
嘘でもいいから「シンシアを愛してない」と言ってほしいジルと、「全く気持ちが残ってないわけがない」と正直な答えしか言えないジミー。
2人の夫婦喧嘩がストーリーと共にエスカレートし、クライマックスでは夫婦喧嘩が事件を解決に導く。
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