映画

セルラー -プレイボーイが偶然の一本の電話でヒーローに-

概要

科学教師のジェシカは、ある日突然誘拐され、見知らぬ家の屋根裏へ監禁される。犯人は室内にあった電話をハンマーで壊し立ち去る。

ジェシカは壊れた電話の配線を繋ぎ直し、ランダムにダイヤルを繰り返す。そのうち、偶然ライアンという若者の携帯電話に繋がる。最初はイタズラ電話だと思うライアンだが、電話口から聞こえてくるジェシカと犯人の会話を聞き、ことの重大さを悟る。

みんなのレビューまとめ

高評価

  • トンデモ設定だが、その中で駆け回る主人公の活躍に良い意味で派手さがなく、人間味に溢れおり嘘臭さがない
  • スリラー映画ながら、明るく軽快なトーンが流れており、スカッとする楽しさがある
  • 偶然の電話というアイデアから、これでもかたたみかけられるサスペンスのアイデアが面白い

低評価

  • さすがに設定に無理がある
  • シリアスとコミカルが同居していて、どういうテンションで観ればいいのか分からない
  • アイデアを活かすためのご都合主義的展開が多く、ストーリーに乗り切れない

ナニミルレビュー

B級感のあるブッ飛んだ展開

映画冒頭から溢れるB級感。白昼堂々の誘拐、広くてガラス窓がある監禁部屋、事前に取り外されていない電話。

やたらと出てくるビキニ、やたらと照りつける太陽、やたらと爽やかイケメンの主人公ライアン。

そんな感じで映画が始まる。

映画が進むにつれて、ライアンの行動もブッ飛んだものになっていく。例えばケータイショップで銃をぶっぱなしたりとか。普通にパトカー10台ぐらいに追われてもおかしくなさそうなことをやっても、ライアンはなんだかんだで動き続ける。

いや、この街の警察は全員何してるんだ!とツッコまずにはいられない。しかし、この後先考えず次々起こる展開が、この映画の面白さだ。

「普通それをしたら、そこでストーリーが小休止するだろう」と思うような事が起きても、ストーリーが止まらず次から次にライアンが画面を駆け抜けていく。

無鉄砲なライアンの善意

主人公ライアンは、たまたま自分のケータイにかかってきたジェシカからの電話によって事件に巻き込まれてしまう。

最初こそイタズラだと思ってテキトーに対応しているが、これが本当に誘拐事件だと分かってからは、我が身を顧みず全力でジェシカ一家を助けようと行動する。

途中までは「監禁場所が分かったら警察に通報するよ」と言って、あくまで事件から距離を保っている。しかし、もう自分がやるしかない、という展開になってからは、頼まれてもいないのに犯人と交渉までしている。

この巻き込まれから事件解決の流れは『ダイ・ハード』っぽい。しかもマクレーンは妻を助けようとしていたけど、ライアンが助けようとしているのは他人だ。

映画の最初と最後で、ライアンに対する気持ちが180度変わるストーリーになっている。

面白さの詰まったクライマックス

そんなライアンが好感度をぐんぐん上げながら進んでいくストーリー。

そうすると、序盤のあのB級感が薄らいできて、「これB級とか関係なく普通に面白い映画なのでは」という気持ちになってくる。

助かる?助からない?とハラハラさせる山場、情報がすれ違って追い詰められるライアン、見ていてハラハラする面白い銃撃戦、盗まれた車をまた盗まれる残念で魅力的な脇役キャラ、ライアンと犯人たちの頭脳戦。最後の最後で現れる味方、ラストでの伏線の回収、後日談での小気味いいセリフ。

もちろん、B級映画らしさも残っているし、全体的に悪役の行動がずさんだとは思う。思うけれど、それを差し引いてもクライマックスは面白い展開になっている。

緻密なストーリーではないけれど、ハラハラする展開と、イケメンが頑張る姿を楽しく見られる映画になっている。

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