映画

キューティ・ブロンド -勝ち組セレブが別世界で奮闘-

概要

裕福な家庭で容姿にも恵まれ、順風満帆の人生を送る大学生エル。彼女はある日、プロポーズ間近だと期待していた彼氏ワーナーにフラれてしまう。その理由は、政治家志望のワーナーの相手として、エルは相応しくないから、という酷いものだった。

ワーナーはエルを置いて、ハーバードのロー・スクールへ進学。意気消沈のエルだったが、ワーナーに相応しい女になるため一念発起。独自の戦略でワーナーと同じロー・スクールに入学する。

堅苦しいロー・スクールの中で、エルは当然浮いてしまう。さらにワーナーには新しい恋人もでき、学業も上手くいかない。そんな中でも諦めず、自分を信じて突き進むエルは、だんだんと周囲の人に影響を与えていく。

みんなのレビューまとめ

高評価

  • 主人公のポジティブで諦めない姿に勇気づけられる
  • 王道のサクセスストーリーで、メッセージ性もあり、気軽に楽しく見られるハイクオリティな娯楽作品
  • ファッションやインテリアなど、可愛いヴィジュアルが見ていて楽しい

低評価

  • エルの成功に説得力がない。ロー・スクールやその学生の描かれ方が安易
  • ハッピーエンドに向かって都合よく進むストーリー
  • エルがスーパーウーマン過ぎて共感できない

ナニミルレビュー

オススメ度:B

こんな気分の時オススメ:明るくポジティブな映画が観たい時。個性的なキャラクターたちが見たい時。可愛い雰囲気の世界観に浸りたい時。王道のサクセスストーリーが観たい時。

決意・努力・サクセスストーリー

セレブでキュートなお嬢様が、彼氏にフラれたのをきっかけに一念発起。元カレに相応しい女になるためロースクールへと入学し、努力を積み上げて成功する、という王道サクセスストーリー。

主人公のエルは、最初こそ元カレに認められるために行動を起こす。この依存体質だったエルが、努力を通じてだんだんと自立していく姿がこの映画のポイント。

やる気を出したら真っ直ぐに突き進んでいく。ザ・主人公キャラのエル。

さまざまな困難にぶつかりながらも、ネガティブになることなく常に前向きに問題に取り組む姿勢を見ることができる。

だんだんと変わる周囲の目

セレブで、依存体質で、ちょっと天然なエルは、ともするとイヤな女に見えかねない。

実際、ロースクールに入学したエルは他の学生から浮きまくっている。観客の目から見ても、エルのマイペースさはちょっと行き過ぎているように見えるかもしれない。

入学後のエルは、賢そうな学生たちに小馬鹿にされたり、先生に厳しく言われたり、元カレの新しい彼女に意地悪されたりする。

エルはそれに少し傷つきながらも自分のスタイルを貫いていく。この自分を恥じてない態度がだんだんカッコよく見えてきて、ストーリーが進むにつれてエルというキャラクターの魅力になっていく。

エルというキャラクターはそもそもすごく性格が良い。

最初こそ、そのルックスや振る舞いに白い目をしている周囲の学生も、だんだんとエルへ信頼を寄せていく。

エルに意地悪をしていた元カレの彼女ヴィヴィアンも、弁護の依頼人の秘密を絶対にバラさないエルに感心して「私にはできないことだよ」とエルを褒める。

個人的に、ヴィヴィアンとエルが仲良くなるこの展開は、ヴィヴィアンというキャラクターを単にイヤな女で終わらせていない点で、とても良いと思う。

ある意味では完璧すぎるエルに対して、意地悪をしてしまうような人間的弱さを持ったヴィヴィアン。

むしろヴィヴィアンの方に感情移入する人もきっといるだろう。そんなヴィヴィアンが、自分のエルに対する態度を反省しながら成長していく姿をしっかりストーリーに織り交ぜている点も、この映画の見ドコロだ。

セレブネタ

随所に散りばめられているセレブネタもこの映画の面白さ。

それこそ冒頭のシーンなんかは、バービーハウスが実写になっているような感動すらある。こんな場所が世界のどこかにあるのかもしれない、という夢が膨らむ映像になっている。

そして、セレブネタは、ギャグにも使われるし、後半の裁判のキーにもなっている。

エルは、元々「ファッション・マーチャンダイジング」の優秀な学生でもあり、セレブなライフスタイルやメロドラマ的な知識をかなり深く持っている。この偏った知識がエルに特別な視点を与え、講義でうまい切り返しをしたり、弁護のヒントをひらめいたりする。

ストーリー的に考えると、セレブネタは単にギャグやエルのキャラクター作りのためだけに使われているわけではなくて、「主人公に配られたカード」として使われている。(スヌーピー的な意味で)

ロースクールにセレブ的知識なんてまったく無用に思える。しかし入学後、エルの持っている武器はセレブ的知識だけだった。エルはその自分の武器を使って、上手く戦っている。

「セレブ」という勝ち組要素も、ロースクールではオンボロ武器でしかなく、そこではエルは負け犬だった。しかし、このオンボロ武器を最大限利用して勝負して勝っていく。

だからエルのストーリーには、負け犬が機転を利かせて勝っていく爽快感がある。

 

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