映画

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 -二重のストーリーを同時に見るスリリングな追跡劇-

概要

過去から現在に戻ってきたばかりのマーティ。そこに未来からやってきたドクが登場。ドクは未来が大変なことになっているとマーティに話し、マーティはそれを解決するため未来へ。未来では横暴なビフが成功者となっており、マーティの家族は酷い目に遭っていた。

みんなのレビューまとめ

高評価

  • 前作ともリンクしながら、過去・現在・未来が関係するストーリーが面白い
  • テンポよく、誰にでも分かりやすい楽しさがある王道エンタメ映画
  • 公開当時の未来予想図としての興味深さがある

低評価

  • 次回作へ向けた前振りの比重が多く、1本の映画として完食感がない
  • 多少タイムトラベル関連のツッコミどころがある
  • あまり重要でないキャラクターの描写も多く、全体的にモタついて退屈

ナニミルレビュー

オススメ度:B

こんな気分の時オススメ:勧善懲悪の王道ストーリーを観たい時。明るいアメリカっぽい雰囲気を感じたい時。

前作のストーリーを舞台にしたサスペンス

前作は、主人公マーフィーと両親が三角関係になってしまうロマンスや、父ジョージと息子マーフィーのヒューマンドラマが要素として大きかった。

本作では、未来を(現在を?)大きく変えてしまう1冊の本を追うサスペンスが、メインストーリーになっている。

 

映画冒頭、マーフィーは彼の孫を救うため、ドクに釣れられて未来へ行く。そこでも一悶着ありつつ、とりあえず一件落着。孫を救うことに成功し、現代へと帰ってくる。

すると様子がおかしい。そこは横暴な父の同級生ビフが成功者となった、荒れ果てた未来であった。

 

ここから、なぜ現在の様子が変わってしまったのか。ミステリー映画のような雰囲気でストーリーが進んでいく。

調査を進めるうちに、次々明るみになる新しい事実にショックを受けつつ、マーフィーは、ある1冊の本が未来から過去にもたらされたことによって、現在がすっかり変わってしまったことを知る。

 

ここからがこの映画の面白いところなのだが、現在を正すため、マーフィーとドクは、第一作目と同じ1985年の同じ日にタイムスリップする。

そして、第一作目の彼ら2人の動きに注意しながら、本作の問題である本の奪還を目指すサスペンスが始まる。

マーフィーは、ビフに見つからないように後をつけ、ビフに渡された本をどうにか奪おうとする。と同時に、第一作目のストーリーを演じている自分にも見つからないようにしなければいけない。

ここで面白い事態が起きていて、マーフィーからすると、前作の彼と、本作の彼は別人で、前作の彼は避けるべき人物である。しかし、他の登場人物にとっては彼らは同一人物。このことで、さまざまなトラブルが発生し、よりサスペンスフルな展開になっている。

本作のマーフィーは、前作のマーフィーに見つからないように行動しつつ、同時に、彼が無事に前作のストーリー通りの動きができるように敵を排除しなくてはいけない。

ようやくビフの仲間から逃れたら、彼らは前作のマーフィーの方を襲おうとする。もし、これによって前作のストーリーが達成できなければ、それはそれで未来がおかしくなってしまう。

本作のマーフィーは、いわば前作のストーリーもエスコートしつつ、本作のストーリーである本の奪還もしなければいけないという、二重ミッションを行っている。

これはサスペンスの強度を高めつつ、前作を観た人にとっては、前作のストーリーを別の角度から見る楽しさがある。

1989年から見た2015年

この映画では、近未来として2015年が描かれている。マーフィーたちの現在は1985年(第一作目公開年)だが、本作の公開年は1989年だから、制作陣の時代は1989年ぐらいだろう。

1989年の製作者たちは、2015年をどう描いたのか。

それを2015年を当に過ぎた現在から見返すというのも、この映画を見る楽しさのひとつだろう。

やけにハイテクかしている部分もあれば、これはもっと良い製品があるだろう、という部分もある。

 

そして、未来と過去の両方に行く展開の中で、未来の製品が過去の時代で活躍するシーンもある。

そこも前作にはなかった楽しさだ。

 

ストーリーと関係ないけど、未来のマーフィー一家のシーンで、テレビのチャンネルを同時にいくつもつけて、ソファでダラダラしているシーンがある。これは映画『26世紀少年』で描かれるリビングの元ネタかもしれない、と思った。

大量のチャンネルをつけてソファに座っている人が堕落している、という表現は、少なくとも17年は有効だったということだ。

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